読んでみたくなった「ゲームの歴史」
回収で絶盤だからな~
『ゲームの歴史 という本』
講談社から発売された「ゲームの歴史」という本の筆者は、秋元康さんの弟子で、放送作家などをしていた岩崎夏海さんが内容をまとめ、稲田豊史さんが文字興しをしたものです
発売直後から読者から「事実と異なる」として批判されていました
PCエンジンのソフトの開発で活躍された岩崎啓眞氏は、X(旧Twitter)やブログで間違い部分を指摘する記事を書いています
ブログ(http://www.highriskrevolution.com/wp/gamelife/)
ちなみに、私程度でもわかる間違いとして
>当時のコンピューター業界では、誰かが作ったプログラムをコピーして好きなように改変するのは当たり前で、誰も悪いことだとは思っていませんでした。
>コンピュータープログラムにはまだ、「著作権」の考え方が適用されていなかったのです
この文だけならまだおかしくないのですが、対象となってるゲームが「ATARIの「PONG」」
セガの「モナコGP」でもプログラムは無いですよね
最初期のゲームってCPU積んでいなくて、電子的なスイッチで動かしてるんですよ
他にも「ゲーム&ウォッチ」を作るいきさつとか
FL管のLSIゲームが元々あって、その後「ゲーム&ウォッチ」が発売されてるのですが、逆になっています
たしかに「ゲーム&ウォッチ」が発売されて、大ヒットすることによって市場ができあがったわけですが、パックマンとか以前からLSIゲームは作られていました
無関係な業界の人なのだから知らないのは仕方無いのですが、岩崎啓眞氏でなくても「気になる」のは確かですね
実は、ゲームの歴史を書く本は当然他にも書かれる方がいて
現代ゲーム全史 文明の遊戯史観から - 中川大地
こちらの本は普通に「ゲームに関わってきた」方が書いてるので、ちゃんとした内容です
講談社の本とちがって、ボードゲームなど、コンピューターゲーム以外にも触れています
一般的に「ゲーム」という単語が持つイメージから、コンピューターゲームのみを熱かった講談社の本も間違いとは言いがたいとは思いますが、ウィザードリィが「テーブルトークRPGを一人で遊ぶため」に作られたという話は有名ですので、「バックギャモン」などアナログゲームの歴史も大切だと思います
他にもゲーム関係の資料持ってる人とか収集家とか大勢いるので・・・その辺の人に聞いてから本作れば良かったのにな・・・と思います
「サタマガ」や「ファミ通」で記事を書いていた渋谷洋一氏あたりは資料をいっぱい持っていますから
過去に「ゲーム博物館」というゲームセンターを運営していて「ゲーム文化保存研究所」の設立にも関わっています
ところで・・・興味深い記事がありました
「なぜ出版されたのか?」
そうですよね
普通「校閲」作業があって、チェック入りますよね
おそらく「学術書」として出版されていたら、きちんとした校閲があったのでしょうが・・・・・
「青い鳥文庫」という児童向け書籍で出版されたことの影響が大きかったようです
今の少子化時代に学校の図書室に置くための本でもあって、小学校から「数をそろえて欲しい」という需要はあるものの、出版しても売れない
「子供が興味を持つような内容を」という声があって、ゲームという題材が選ばれたのでしょう
そこで、ゲーム専門のライターに頼めば良かったものの・・・
「青い鳥文庫」というのは「児童向け小説」を扱う部署なので、小説を書いた岩崎夏海さんを選んでしまったようです
そして「校閲」自体も不十分だったと(校閲も専門家に頼むとコストが高いので、編集部内で確認しただけなんじゃないかと思われています)
「小説を扱う部署で、歴史を語る本」というジャンル違いも奇妙なのですが、著者も全く業界と無関係な人
絶盤本ですが、「奇妙な本」でもありますね
『ゲームの歴史 という本』
講談社から発売された「ゲームの歴史」という本の筆者は、秋元康さんの弟子で、放送作家などをしていた岩崎夏海さんが内容をまとめ、稲田豊史さんが文字興しをしたものです
発売直後から読者から「事実と異なる」として批判されていました
PCエンジンのソフトの開発で活躍された岩崎啓眞氏は、X(旧Twitter)やブログで間違い部分を指摘する記事を書いています
ブログ(http://www.highriskrevolution.com/wp/gamelife/)
ちなみに、私程度でもわかる間違いとして
>当時のコンピューター業界では、誰かが作ったプログラムをコピーして好きなように改変するのは当たり前で、誰も悪いことだとは思っていませんでした。
>コンピュータープログラムにはまだ、「著作権」の考え方が適用されていなかったのです
この文だけならまだおかしくないのですが、対象となってるゲームが「ATARIの「PONG」」
セガの「モナコGP」でもプログラムは無いですよね
最初期のゲームってCPU積んでいなくて、電子的なスイッチで動かしてるんですよ
他にも「ゲーム&ウォッチ」を作るいきさつとか
FL管のLSIゲームが元々あって、その後「ゲーム&ウォッチ」が発売されてるのですが、逆になっています
たしかに「ゲーム&ウォッチ」が発売されて、大ヒットすることによって市場ができあがったわけですが、パックマンとか以前からLSIゲームは作られていました
無関係な業界の人なのだから知らないのは仕方無いのですが、岩崎啓眞氏でなくても「気になる」のは確かですね
実は、ゲームの歴史を書く本は当然他にも書かれる方がいて
現代ゲーム全史 文明の遊戯史観から - 中川大地
こちらの本は普通に「ゲームに関わってきた」方が書いてるので、ちゃんとした内容です
講談社の本とちがって、ボードゲームなど、コンピューターゲーム以外にも触れています
一般的に「ゲーム」という単語が持つイメージから、コンピューターゲームのみを熱かった講談社の本も間違いとは言いがたいとは思いますが、ウィザードリィが「テーブルトークRPGを一人で遊ぶため」に作られたという話は有名ですので、「バックギャモン」などアナログゲームの歴史も大切だと思います
他にもゲーム関係の資料持ってる人とか収集家とか大勢いるので・・・その辺の人に聞いてから本作れば良かったのにな・・・と思います
「サタマガ」や「ファミ通」で記事を書いていた渋谷洋一氏あたりは資料をいっぱい持っていますから
過去に「ゲーム博物館」というゲームセンターを運営していて「ゲーム文化保存研究所」の設立にも関わっています
ところで・・・興味深い記事がありました
「なぜ出版されたのか?」
そうですよね
普通「校閲」作業があって、チェック入りますよね
おそらく「学術書」として出版されていたら、きちんとした校閲があったのでしょうが・・・・・
「青い鳥文庫」という児童向け書籍で出版されたことの影響が大きかったようです
今の少子化時代に学校の図書室に置くための本でもあって、小学校から「数をそろえて欲しい」という需要はあるものの、出版しても売れない
「子供が興味を持つような内容を」という声があって、ゲームという題材が選ばれたのでしょう
そこで、ゲーム専門のライターに頼めば良かったものの・・・
「青い鳥文庫」というのは「児童向け小説」を扱う部署なので、小説を書いた岩崎夏海さんを選んでしまったようです
そして「校閲」自体も不十分だったと(校閲も専門家に頼むとコストが高いので、編集部内で確認しただけなんじゃないかと思われています)
「小説を扱う部署で、歴史を語る本」というジャンル違いも奇妙なのですが、著者も全く業界と無関係な人
絶盤本ですが、「奇妙な本」でもありますね
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